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もう断られない!テレアポでアポイント獲得に繋がる心理学のコツ5選

テレアポ コツ アポイント 獲得

テレアポで「忙しい」「結構です」とすぐに断られ、アポイント獲得に伸び悩んでいませんか?実は、高い成果を出す営業担当者は、人の心を動かす「心理学」のテクニックを会話に組み込んでいます。本記事では、相手の警戒心を解き、自然と「話を聞きたい」と思わせる心理学のコツ5選を、具体的なトーク例と共に徹底解説。もう断られない、アポイント獲得率を劇的に向上させる話し方の秘訣がわかります。


1. テレアポでアポイント獲得に心理学が有効な理由

「テレアポは数と根性だ」そう思っていませんか?もちろん、行動量も重要ですが、それだけではアポイント獲得率は頭打ちになります。なぜなら、テレアポの成否を分けるのは、実は「人の心」を動かせるかどうかにかかっているからです。

突然かかってきた電話に対し、相手はまず強い警戒心を抱きます。この心理的な壁を乗り越え、「話を聞いてみよう」と思わせるために、人の行動や感情のメカニズムを解き明かす「心理学」が極めて有効な武器となるのです。心理学のテクニックを活用することで、経験やセンスに頼るのではなく、再現性の高い方法で相手の心を動かし、アポイント獲得へと導くことが可能になります。


1.1 テレアポは論理ではなく「感情」で動く心理戦

テレアポにおいて、いきなり商品やサービスの優れた点を論理的に説明しても、相手の心には響きません。人は、まず感情で「この人は信頼できるか」「話を聞く価値があるか」を判断し、その後に理由を探す傾向があるからです。

つまり、最初に突破すべきは「論理の壁」ではなく「感情の壁」なのです。心理学を用いることで、相手の警戒心を和らげ、安心感や好意といったポジティブな感情を引き出すことができます。相手が心を開いて初めて、あなたの話は聞いてもらえるのです。この「感情を動かす」プロセスこそが、テレアポという心理戦を制する鍵となります。


1.2 心理学活用と我流テレアポの比較

心理学の知識をテレアポに活かすことで、具体的にどのような違いが生まれるのでしょうか。従来の我流・根性論のテレアポと比較してみましょう。

比較項目

心理学を活用したテレアポ

我流・根性論のテレアポ

アプローチ方法

相手の心理状態を予測し、信頼関係の構築から始める

自社の伝えたいことを一方的に、早口で伝えようとする

相手の反応

警戒心が解け、「少しなら」と聞く姿勢になる

「忙しい」「結構です」とすぐに電話を切られてしまう

アポイント獲得率

安定して高い水準を維持しやすく、成果が予測できる

担当者の才能やその日の運に大きく左右され、不安定

営業担当者の負担

断られても原因を分析し次に活かせるため、精神的負担が少ない

断られる回数が多く、心が折れてしまい疲弊しやすい

このように、心理学に基づいたアプローチは、単にアポイント獲得率を高めるだけでなく、営業担当者の精神的な負担を軽減し、モチベーションを維持する上でも大きな効果を発揮します。次の章からは、アポイント獲得に直結する具体的な心理学のコツを詳しく解説していきます。


2. テレアポでアポイント獲得に繋がる心理学のコツ5選

テレアポ コツ アポイント 獲得

テレアポの成功率を飛躍的に高めるには、心理学に基づいたアプローチが非常に有効です。ここでは、顧客心理を巧みに利用し、アポイント獲得に繋げるための5つの心理学的なコツを、具体的なトーク例とともに解説します。


2.1 コツ1 好意の原理で警戒心を解き信頼を得る

人は、自分が好意を持っている相手の要求を受け入れやすいという心理が働きます。これを「好意の原理」と呼びます。初対面の電話でいかに相手に好感を抱かせ、警戒心を解くかがアポイント獲得の最初の関門です。相手との共通点を見つけたり、相手を適切に褒めたりすることで、心の距離を縮めましょう。


2.1.1 共通点を見つけてラポールを築く話し方

ラポールとは、相手との間に築かれる信頼関係のことです。出身地や趣味、あるいは相手企業の事業内容や最近のニュースなど、ささいなことでも共通点を見つけることで、相手はあなたに親近感を抱きやすくなります。

事前のリサーチで相手企業のウェブサイトやSNSをチェックし、共通の話題を見つけておきましょう。

悪い例

良い例(共通点のアピール)

「株式会社〇〇の佐藤と申します。本日は新サービスのご案内で…」

「株式会社〇〇の佐藤と申します。御社のウェブサイトを拝見しました。私も同じ〇〇県出身でして、親近感を覚えてお電話いたしました。」

2.1.2 相手を褒めて自己重要感を満たすテクニック

人は誰でも「認められたい」「重要な存在だと思われたい」という自己重要感を持っています。相手自身や相手の会社を具体的に褒めることで、相手は気分が良くなり、あなたの話を聞く姿勢になります。お世辞だと思われないよう、リサーチに基づいた具体的な事実を褒めるのがポイントです。

例えば、「先日発表された新製品、業界内で大変話題ですね」「〇〇様のブログ記事を拝見し、その分析力に感銘を受けました」といった具体的な言葉が効果的です。


2.2 コツ2 返報性の原理で「聞く姿勢」を作らせる

「返報性の原理」とは、人から何かを受け取った際に「お返しをしなければならない」と感じる心理のことです。テレアポでは、いきなり商品やサービスを売り込むのではなく、まず相手にとって有益な情報を提供することで、この原理を応用できます。


2.2.1 最初に有益な情報を提供して相手にメリットを感じさせる

「何かをいただく前に、まずはこちらからお渡しします」という姿勢が重要です。相手の業界の最新動向や、業務に役立つノウハウ、無料の診断サービスなど、相手が「聞いておいて損はない」と感じるような情報を提供しましょう。これにより、相手は「無下には断れない」という気持ちになり、自然と話を聞く姿勢が生まれます。

トーク例:「本日は営業のご連絡ではなく、〇〇業界の最新トレンドをまとめたレポートがございまして、ぜひ情報提供をさせていただけないかと思いお電話いたしました。多くの企業様でコスト削減に繋がった事例もございます。」


2.3 コツ3 一貫性の原理でスムーズにアポイントへ誘導する

「一貫性の原理」とは、一度決めたことや発言した内容と、その後の行動を一致させたいという心理です。この原理を利用し、相手から小さな「イエス(はい)」を積み重ねていくことで、最終的なアポイントの承諾を得やすくします。

2.3.1 小さなイエスを積み重ねるイエスセット話法

イエスセット話法は、誰もが「はい」と答えるような簡単な質問から始め、徐々に本題へと近づけていくテクニックです。連続して「はい」と答えることで、相手は次の質問にも「はい」と答えやすくなります。

ステップ

質問の例

相手の心理

ステップ1

「最近、〇〇といった課題に関心をお持ちの企業様が増えていますが、御社でも同様の課題感はございますでしょうか?」

(はい)一般的な課題なので同意しやすい

ステップ2

「もし、その課題を解決できる新しい方法があるとしたら、少しだけご興味はおありになりますか?」

(はい)興味を持つのは自然なこと

ステップ3

「ありがとうございます。それでは、その具体的な方法について、一度詳しい資料をお持ちして5分ほどご説明させていただくお時間をいただけませんでしょうか?」

(はい)ここまでの流れで断りにくくなる

2.4 コツ4 社会的証明で安心感と権威性を示す

「社会的証明」とは、多くの人が支持しているものや、権威のある人が推薦しているものは「良いものに違いない」と判断する心理です。具体的な導入実績やお客様の声を提示することで、相手に安心感を与え、提案の信頼性を高めることができます。


2.4.1 導入実績やお客様の声を効果的に伝えるコツ

「多くの企業に導入されています」という曖昧な表現ではなく、「〇〇業界の大手企業である△△様にもご導入いただいております」のように、具体的な企業名や数字を出すことが重要です。また、「導入後、売上が平均20%向上したというお声をいただいております」など、顧客が実際に得たメリットを伝えることで、相手は自分ごととして捉えやすくなります。

トーク例:「私どもがご提案するサービスは、同業の〇〇社様や△△社様にも導入いただいておりまして、特に『リモートワーク下での情報共有がスムーズになった』と大変ご好評をいただいております。」


2.5 コツ5 希少性の原理で「今すぐ」行動させる

「希少性の原理」とは、数量や期間が限定されているものほど価値が高いと感じ、手に入れたいという欲求が強まる心理です。この原理を活用して、アポイントを取ることに特別な価値を持たせ、「今、話を聞かなければ損だ」と相手に感じさせることが目的です。


2.5.1 限定性をアピールしてアポイントの価値を高める

「いつでも大丈夫です」というスタンスではなく、「期間限定のキャンペーン」「〇名様限定の無料コンサルティング」といった限定性をアピールします。これにより、相手の「また今度でいいか」という先延ばしを防ぎ、即断即決を促すことができます。

トーク例:「実は、今月お申し込みいただいた企業様限定で、初期費用が無料になるキャンペーンを実施しております。〇〇様にもぜひご活用いただきたく、まずは一度ご説明の機会をいただけませんでしょうか。枠が残り3社様となっております。」


3. 心理学を活かすテレアポの事前準備と話し方のコツ

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テレアポで心理学のテクニックを最大限に活かすには、付け焼き刃の知識だけでは不十分です。ここでは、心理学のコツを実践レベルに落とし込み、アポイント獲得率を飛躍的に高めるための「事前準備」と「話し方のコツ」を具体的に解説します。


3.1 アポイント獲得率を高めるトークスクリプト作成術

成功率の高いテレアポに、質の高いトークスクリプトは不可欠です。しかし、ただ文章を読み上げるだけの台本では相手の心には響きません。心理学の原理を組み込み、会話の流れを設計することが重要です。スクリプトは改善を前提とした「地図」と捉え、常にPDCAサイクルを回しましょう。

スクリプトは大きく分けて以下の5つの要素で構成します。

  1. オープニング(挨拶と自己紹介): 最初の数秒で信頼感を与える。ハキハキとした明るい声で、会社名と氏名を名乗ります。「好意の原理」を意識し、丁寧な言葉遣いを徹底します。

  2. 本題(用件の提示): 相手にとってのメリットを簡潔に伝えます。「返報性の原理」を応用し、「〇〇に関する有益な情報提供でご連絡いたしました」のように、相手が得られる価値を先に示します。

  3. ヒアリング(質問): 相手の課題やニーズを引き出します。一方的に話すのではなく、質問を投げかけることで会話の主導権を握り、「一貫性の原理」が働くきっかけを作ります。

  4. 提案(解決策の提示): ヒアリングで得た情報をもとに、自社のサービスがどのように役立つかを具体的に説明します。「社会的証明」として導入実績やお客様の声を交えると、説得力が増します。

  5. クロージング(アポイントの打診): アポイントを取る目的を明確に伝えます。「希少性の原理」を使い、「〇〇様だけの特別なご提案」といった限定感を出すことで、行動を促します。


3.2 相手に響く声のトーンと話すスピード

電話越しのコミュニケーションでは、声があなたの印象を決定づけます。どんなに優れたスクリプトがあっても、声のトーンや話し方が悪ければ、相手は聞く耳を持ってくれません。自信と誠実さが伝わる「声」を意識的に作り出すことが、アポイント獲得への近道です。


3.2.1 信頼感を与える声のトーン

一般的に、少し高めの「ドレミファソ」の「ソ」の音階が、相手に最も明るく信頼感を与えるトーンだと言われています。緊張すると声が上ずったり、逆に低く暗い声になったりしがちです。電話をかける前に一度発声練習をし、自分の「ソ」のトーンを確認しておきましょう。また、相手の声のトーンに合わせる「ペーシング」も、親近感を生み出すのに効果的です。


3.2.2 内容が伝わる話すスピードと「間」

早口は相手に威圧感や焦りを感じさせ、聞き取りにくいため内容が伝わりません。逆に、遅すぎると相手を退屈させてしまいます。アナウンサーが1分間に話す文字数が約300字と言われており、これを一つの目安にすると良いでしょう。最も伝えたいキーワードやメリットの部分は、少しスピードを落として強調すると効果的です。また、相手に考えてもらうための「間」を意図的に作ることで、会話にリズムが生まれ、相手の理解を深めることができます。


3.3 よくある断り文句への切り返しトーク例

テレアポにおいて断りはつきものです。しかし、相手の断り文句を「拒絶」と捉える必要はありません。多くの場合、それは相手が抱える「疑問」や「懸念」の現れです。ここでは、よくある断り文句をチャンスに変えるための切り返しトーク例を、ポイントと共に紹介します。

よくある断り文句

切り返しのポイント

切り返しトーク例

「今、忙しいので」

相手への配慮を示し、時間を指定して再提案する。

「お忙しいところ大変失礼いたしました。ちなみに、明日の午後3時頃でしたらご都合よろしいでしょうか? たった3分で終わる、〇〇様にとって有益な情報でございます。」

「必要ありません」「興味ありません」

即座に引き下がらず、相手がそう判断した理由を質問で探る。

「さようでございますか。率直にお聞かせいただきありがとうございます。今後の参考にさせていただきたいのですが、どのような点がご不要と感じられましたでしょうか?

「すでに他社を利用しています」

競合の存在を認めつつ、比較検討の価値を提示する。

「さようでございますか。〇〇社様のサービスは素晴らしいですよね。実は、そういったお客様から『比較のために話だけでも聞いてみたい』というお声をいただくことも多いのです。現状のサービスに満足されているか、簡単な情報交換だけでもいかがでしょうか?

「資料だけ送っておいて」

資料送付を承諾しつつ、アポイントの必要性を紐付ける。

「かしこまりました。ただ、資料だけではお伝えしきれない部分もございますので、資料をご覧いただく際に5分ほどお電話で補足説明させていただけますと、よりご理解が深まるかと存じます。〇日の〇時頃はいかがでしょうか?」

4. まとめ

テレアポでアポイントを獲得するには、相手の心理を理解し、信頼関係を築くことが不可欠です。本記事で解説した「好意の原理」や「返報性の原理」など5つの心理学テクニックは、相手の警戒心を解き、自然な流れでアポイントに繋げる強力な武器となります。これらのコツをトークスクリプトに落とし込み、声のトーンにも意識を向けることで、アポイント獲得率は飛躍的に向上するでしょう。ぜひ明日からのテレアポで実践してみてください。

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