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SDR・BDR代行とは?セールスフォースやHubSpot連携も解説【完全ガイド】

SDR BDR 代行

SDR/BDR代行の導入で営業成果を最大化したい方へ。本記事では、SDRとBDRの役割の違いといった基礎知識から、費用相場、失敗しない代行会社の選び方、おすすめ企業までを網羅した完全ガイドです。SDR/BDR代行は、プロのノウハウで営業組織の生産性を飛躍させる有効な手段であり、成功の鍵は自社に合う会社選びにあります。セールスフォースやHubSpotとの連携メリットも解説し、貴社の課題解決をサポートします。


1. SDR・BDR代行サービスを検討する前に知るべき基礎知識

SDR・BDR代行サービスの導入を成功させるためには、まずSDRとBDRの役割や違い、そしてなぜ今その代行が求められているのかを正確に理解することが不可欠です。ここでは、検討の第一歩として押さえておくべき基礎知識をわかりやすく解説します。


1.1 SDRとBDRの役割と違いを解説

SDRとBDRは、どちらもインサイドセールスの一部であり、見込み顧客(リード)に対して内勤で行う営業活動を指しますが、その役割とアプローチ対象には明確な違いがあります。

SDR(Sales Development Representative)は、Webサイトからの問い合わせや資料請求、セミナー参加者など、自社に興味を示した「インバウンドリード」に対してアプローチします。主な役割は、リードの興味関心を高め(ナーチャリング)、商談化の可能性を見極め、質の高いアポイントメントをフィールドセールス(外勤営業)に引き渡すことです。

一方、BDR(Business Development Representative)は、自社がターゲットとして定めた企業に対し、能動的にアプローチする「アウトバウンド型」の営業活動を担います。特に、これまで接点のなかった大手企業(エンタープライズ)の新規開拓を目的とすることが多く、戦略的なアプローチが求められます。

両者の違いを以下の表にまとめました。

項目

SDR (インバウンド型)

BDR (アウトバウンド型)

主な役割

獲得したリードの質を見極め、商談機会を創出する

ターゲット企業を戦略的に開拓し、商談機会を創出する

アプローチ対象

Webからの問い合わせ、資料請求などのインバウンドリード

自社で定めたターゲット企業リスト(アカウントリスト)

営業手法

反響型営業(プル型)

新規開拓営業(プッシュ型)

主なKPI

商談化数、商談化率、有効商談数など

キーパーソンとの接続数、アポイント獲得数、アカウント内での接点構築数など

求められるスキル

スピード感、ヒアリング力、コミュニケーション能力

仮説構築力、リサーチ能力、戦略的思考、粘り強さ

1.2 インサイドセールスにおけるSDRとBDRの重要性

現代のBtoBビジネスにおいて、顧客は購買決定プロセスの大半をオンラインでの情報収集で済ませるようになりました。この変化に対応し、営業活動を効率化・高度化するために、インサイドセールス、特にSDRとBDRの役割が非常に重要になっています。

SDRは、マーケティング部門が多大なコストをかけて獲得したリードを逃さず、一件一件の価値を最大化する「門番」のような存在です。SDRが機能することで、フィールドセールスは確度の高い商談に集中でき、結果として組織全体の受注率向上に繋がります。

BDRは、企業の成長戦略を能動的に実現するための「切り込み隊長」と言えます。市場シェアの拡大や大手企業の攻略など、待ちの姿勢では実現が難しい目標に対し、戦略的にアプローチすることで新たなビジネスチャンスを切り開きます。特に高単価な商材や、決裁プロセスが複雑なエンタープライズ向けの営業において、その成否を左右する重要なポジションです。


1.3 なぜ今SDRやBDRの代行が必要とされているのか

SDRやBDRの重要性が高まる一方で、多くの企業がその導入や運用に課題を抱えており、専門の代行サービスへの需要が急速に高まっています。その背景には、主に3つの理由があります。

  1. 専門人材の採用・育成の難しさ


    SDRやBDRには、単なる電話営業のスキルだけでなく、顧客の課題を深く理解するヒアリング力や、MA/SFA/CRMといったツールを使いこなすITリテラシー、戦略的な思考力など、高度で専門的なスキルが求められます。こうした即戦力人材の採用は非常に困難であり、未経験者を採用して社内で育成するには膨大な時間とコストがかかります。

  2. 立ち上げノウハウの不足


    インサイドセールス部門をゼロから立ち上げるには、KPI設定、トークスクリプトの作成、営業ツールとの連携、他部門との連携体制の構築など、多くのノウハウが必要です。知見がないまま手探りで進めると、成果が出ずに形骸化してしまうリスクがあります。代行会社は豊富な実績に基づいた成功の型を持っているため、スムーズな立ち上げが可能です。

  3. コア業務へのリソース集中


    営業担当者がリードの創出から育成、商談、クロージングまで全てのプロセスを担うと、リソースが分散し、最も重要なコア業務である商談活動に集中できません。SDRやBDR業務を専門家に外注することで、自社の営業リソースを最も生産性の高い活動に集中させ、組織全体の成果を最大化できます。


2. SDR・BDR代行の具体的なサービス内容

SDR BDR 代行

SDR・BDR代行サービスは、単なる電話営業にとどまらず、戦略的なインサイドセールス活動を包括的に支援します。具体的にどのような業務を依頼できるのか、混同されがちなテレアポ代行との違いと合わせて詳しく見ていきましょう。


2.1 代行会社に依頼できる主な業務範囲

多くの代行会社では、インサイドセールス活動における一連のプロセスをパッケージで、あるいは必要な部分だけを切り出して依頼することが可能です。代表的な業務範囲は以下の通りです。


2.1.1 リードへのアプローチとナーチャリング

マーケティング活動によって獲得した見込み顧客(リード)に対し、迅速かつ適切なアプローチを行います。SDRはWebサイトからの問い合わせや資料請求といったインバウンドリードに、BDRはターゲット企業リストに基づいたアウトバウンドでの戦略的アプローチを担当します。単に電話をかけるだけでなく、メールやWeb会議ツールなどを活用し、顧客の課題やニーズを丁寧にヒアリングしながら関係性を構築するナーチャリング活動が中心となります。


2.1.2 アポイントメントの獲得と初期商談

ナーチャリングを通じて購買意欲が高まったリードを、フィールドセールス(訪問営業)担当者へと繋ぐためのアポイントメントを獲得します。重要なのは、アポイントの「件数」だけでなく「質」です。代行会社は、受注に繋がりやすい質の高い商談機会(SQL:Sales Qualified Lead)を創出することを目標とします。サービスによっては、課題のヒアリングやサービス概要説明といった初期商談までを代行会社が担当し、フィールドセールスが具体的な提案に集中できる体制を構築します。


2.1.3 休眠顧客の掘り起こし

過去に名刺交換や問い合わせがあったものの、現在は取引がなくアプローチできていない「休眠顧客」へのアプローチも重要な業務です。新規リードの獲得に比べて低コストで商談機会を創出できる可能性があります。CRMやSFAに蓄積された過去の対応履歴や顧客情報を分析し、最適なタイミングと内容で再度アプローチを行うことで、眠っていたビジネスチャンスを掘り起こします。


2.2 テレアポ代行との明確な違い

SDR・BDR代行は、アポイント獲得を目的とする「テレアポ代行」と混同されがちですが、その役割と目的は大きく異なります。両者の違いを理解することは、自社に最適なサービスを選ぶ上で非常に重要です。

比較項目

SDR・BDR代行

テレアポ代行

目的

質の高い商談機会の創出とパイプライン構築

アポイント獲得件数の最大化

KPIの例

有効商談化数、案件化率、受注金額

架電数、アポイント獲得数、アポイント獲得率

コミュニケーション

顧客の課題ヒアリングや情報提供を通じた双方向の対話(ナーチャリング)

サービス説明とアポイント打診が中心の一方的な架電

部門連携

マーケティング部門やフィールドセールス部門との密な連携が不可欠

営業担当者へのアポイントのトスアップが主で、連携は限定的

役割

事業成長に貢献する戦略的なパートナー

営業活動の一部を補うアウトソーシング先

このように、SDR・BDR代行は単にアポイントを獲得するだけでなく、マーケティングと営業を繋ぎ、顧客との長期的な関係構築を通じて事業全体の成果に貢献する、より戦略的な役割を担っています。


3. SDR・BDR代行を導入する5つのメリット

SDR BDR 代行

SDR・BDR代行サービスの導入は、単なる業務のアウトソーシングにとどまらず、営業組織全体に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。ここでは、代行サービスを活用することで得られる具体的な5つのメリットを詳しく解説します。


3.1 プロによる高品質な営業活動の実現

SDR・BDR代行会社は、インサイドセールスの専門家集団です。多様な業界での支援経験を通じて培われたノウハウを持ち、ターゲット企業の特性や担当者の役職に合わせた最適なアプローチ手法を熟知しています。自社でゼロから人材を育成する場合、スキルが属人化しやすく、担当者によって成果にばらつきが出がちです。しかし、代行サービスを利用すれば、データに基づいたトークスクリプトやナーチャリング戦略を用いて、質の高い営業活動を安定的に実行できます。結果として、商談化率や受注率の向上が期待できるでしょう。


3.2 即戦力人材の確保と採用コストの削減

インサイドセールスの専門知識を持つ人材の採用は、年々難易度が上がっています。採用活動には多大な時間とコストがかかる上、採用後の教育や定着にも労力が必要です。SDR・BDR代行を導入すれば、採用や教育にかかるコストと時間を大幅に削減し、契約後すぐに専門チームを立ち上げることが可能です。これにより、機会損失を防ぎ、スピーディーに事業を加速させることができます。



SDR/BDR人材を自社で採用する場合と代行を利用する場合のコスト比較

項目

自社で採用・育成する場合

代行サービスを利用する場合

採用コスト

求人広告費、人材紹介手数料、採用担当者の人件費などが発生

不要

教育コスト

研修費用、教材費、教育担当者の人件費、立ち上がりまでの人件費などが発生

不要(初期の導入費用に含まれる場合が多い)

設備・ツール費用

PC、通信環境、SFA/CRMツールなどの費用が発生

不要(代行会社の料金に含まれる)

マネジメントコスト

管理職の人件費、目標設定や進捗管理の工数が発生

不要(代行会社がマネジメントを実施)

3.3 営業組織の生産性向上

SDR・BDR代行は、営業プロセスを分業化し、組織全体の生産性を向上させる上で極めて効果的です。代行チームが見込み顧客へのアプローチから商談設定までを担当することで、フィールドセールス(訪問営業)の担当者は、確度の高い商談やクロージングといった、自身の専門性が最も活かせる業務に集中できます。これにより、移動時間やアポイント調整といった非生産的な活動が削減され、営業担当者一人ひとりのパフォーマンスが最大化されます。


3.4 最新の営業ノウハウの吸収

代行会社は、常に複数のクライアント企業のプロジェクトを動かしており、さまざまな業界の成功事例や最新の市場トレンド、効果的なツール活用法といった生きた情報を豊富に蓄積しています。自社だけで営業活動を行っていると、どうしても視野が狭まり、アプローチが固定化しがちです。代行サービスを利用することで、定期的なレポートやミーティングを通じて、自社だけでは得られない外部の知見や客観的なフィードバックを得ることができます。これは、自社の営業戦略を見直し、組織全体のスキルアップを図る絶好の機会となります。


3.5 コア業務へのリソース集中

多くの企業にとって、SDRやBDRといった見込み顧客の開拓・育成業務は重要である一方、多大なリソースを必要とします。これらの業務を専門の代行会社に任せることで、社内の貴重な人材を、製品開発、顧客サポート、事業戦略の策定といった、自社の競争力の源泉となる「コア業務」に集中させることが可能になります。限られたリソースを最適に配分することは、持続的な企業成長を実現するための重要な経営判断と言えるでしょう。


4. SDR・BDR代行を利用する際のデメリットと注意点

SDR BDR 代行

SDR・BDR代行サービスは、営業組織の強化に大きく貢献する一方で、導入前に把握しておくべきデメリットや注意点も存在します。メリットだけに目を向けるのではなく、潜在的なリスクを理解し、事前に対策を講じることが、外部リソース活用の成功に不可欠です。


4.1 社内にノウハウが蓄積しにくい可能性

SDR・BDR業務を完全に外部へ委託(丸投げ)してしまうと、リードへのアプローチ手法やナーチャリングといったインサイドセールスの重要なノウハウが、自社内に蓄積されにくいというデメリットがあります。代行会社との契約が終了した際に、営業活動の質が低下したり、成果が出せなくなったりするリスクを伴います。

この問題を回避するためには、代行会社を単なる「外注先」としてではなく、「パートナー」として捉えることが重要です。定期的なミーティングを設け、活動内容の報告だけでなく、成功事例や失敗要因、改善策などを詳細に共有してもらいましょう。トークスクリプトやメールテンプレートなどの成果物を自社の資産として管理し、将来的な内製化も見据えた体制を構築することが理想的です。


4.2 情報連携の不足によるミスマッチ

代行会社はあくまで外部の組織であるため、自社との情報連携が不足すると、さまざまなミスマッチが生じる可能性があります。例えば、製品・サービスの最新情報、価格改定、キャンペーン内容、ターゲット顧客の解像度などが正確に伝わっていないと、顧客へのアプローチ内容に齟齬が生まれ、商談の質が低下する原因となります。

代行会社との密なコミュニケーション体制の構築は、成果を出すための絶対条件です。チャットツールなどを活用して日々の情報共有を円滑にし、週次や月次での定例会でKPIの進捗や課題をすり合わせる機会を必ず設けましょう。また、SFA/CRMへのアクセス権限を付与し、リアルタイムで顧客情報を共有することで、フィールドセールスとのスムーズな連携も可能になります。


4.3 外注コストの発生

プロフェッショナルなサービスを利用するため、当然ながら外注コストが発生します。料金体系は月額固定報酬型や成果報酬型などさまざまですが、継続的な費用がかかる点はデメリットと言えるでしょう。特に、成果がすぐに出ない初期段階では、投資対効果が見えにくいと感じるかもしれません。

導入を検討する際は、自社で人材を採用・育成する場合のコスト(人件費、採用費、教育費)と比較し、費用対効果(ROI)を事前に試算することが重要です。代行サービスを利用することで、どれくらいの商談機会が創出され、最終的にどれくらいの売上に繋がる可能性があるのかをシミュレーションしましょう。また、最初から大規模な契約を結ぶのではなく、特定のプロダクトやターゲットに絞ってスモールスタートし、効果を検証しながら投資範囲を拡大していくアプローチも有効です。


5. SDR・BDR代行の費用相場と料金体系

SDR BDR 代行

SDR・BDR代行サービスの導入を検討する上で、最も重要な要素の一つが費用です。料金体系は代行会社によって異なり、自社の目的や予算に合ったプランを選ぶことが成功の鍵となります。ここでは、代表的な料金体系の種類と、費用を決定する具体的な要因について詳しく解説します。


5.1 料金体系の種類を解説

SDR・BDR代行の料金体系は、主に「月額固定報酬型」「成果報酬型」「複合型」の3つに分類されます。それぞれの特徴を理解し、自社の状況に最適なものを選びましょう。


5.1.1 月額固定報酬型

月額固定報酬型は、毎月一定の金額を支払う料金体系です。業務量や稼働時間に基づいて費用が算出され、成果の数に左右されずに安定した活動が期待できます。

費用の相場は、月額50万円~100万円程度が一般的ですが、依頼する業務範囲や担当者のスキルレベルによって変動します。長期的な視点でインサイドセールス部門の基盤を構築したい場合や、ブランディングを意識した丁寧な顧客アプローチを求める場合に適しています。

  • メリット:予算管理がしやすく、成果の有無にかかわらず安定した活動量を確保できる。

  • デメリット:期待した成果が出なくても費用が発生する。

  • 向いている企業:中長期的にインサイドセールス体制を構築したい企業、安定したリード創出を目指す企業。


5.1.2 成果報酬型

成果報酬型は、「アポイント獲得1件あたり」「商談化1件あたり」といった、あらかじめ設定した成果(KPI)に応じて費用が発生する料金体系です。初期費用を抑えたい場合に有効な選択肢となります。

費用の相場は、アポイント1件あたり2万円~5万円、商談化まで含めると5万円~15万円程度が目安です。ただし、成果が出なければ費用は発生しないためリスクは低いですが、質の低いアポイントが量産されたり、逆に成果が出過ぎて予算を大幅に超えてしまったりする可能性も考慮する必要があります。

  • メリット:初期費用を抑えられ、成果が出なければコストが発生しないためリスクが低い。

  • デメリット:成果が出過ぎると費用が高額になる可能性がある。アポイントの質が担保されにくい場合がある。

  • 向いている企業:短期的にアポイント数を増やしたい企業、テストマーケティングを行いたい企業。


5.1.3 複合型

複合型は、月額固定報酬と成果報酬を組み合わせたハイブリッドな料金体系です。最低限の活動を保証する固定費に加えて、成果に応じたインセンティブが発生する仕組みです。

例えば、「月額30万円+アポイント1件あたり2万円」といった料金設定になります。代行会社と依頼企業双方のリスクを分散しつつ、成果へのモチベーションを維持しやすいため、多くの代行会社で採用されています。パートナーとして共に成果を追求する関係性を築きやすいのが特徴です。

  • メリット:固定費を抑えつつ、成果に応じた報酬があるため代行会社のモチベーションを維持しやすい。

  • デメリット:料金体系がやや複雑になる場合がある。

  • 向いている企業:安定した活動と成果の両方を求める企業、代行会社と長期的なパートナーシップを築きたい企業。


5.2 費用を決定する要因

SDR・BDR代行の最終的な費用は、料金体系だけでなく、様々な要因によって変動します。見積もりを依頼する際は、以下の点を明確に伝えることで、より正確な費用を算出できます。

要因

内容

業務範囲

リスト作成、トークスクリプト作成、架電、メール送信、ナーチャリング、初期商談の実施など、依頼する業務の範囲が広いほど費用は高くなります。

ターゲットの難易度

アプローチする企業の規模や業界、担当者の役職(例:決裁者へのアプローチ)など、ターゲットの難易度が高いほど工数がかかるため費用も上がります。

商材の専門性

IT、医療、金融など、高度な専門知識や理解が必要な商材を扱う場合、担当者のスキルレベルが求められるため、費用が高くなる傾向があります。

稼働人数・時間

専任チームの人数や、1ヶ月あたりの稼働時間(コール数や対応時間など)によって費用は変動します。

目標設定(KPI)

設定するアポイント獲得数や商談化率などの目標値の高さも費用に影響します。高い目標を達成するためには、より多くのリソースが必要となるためです。

これらの要因を総合的に判断し、複数の代行会社から見積もりを取得して比較検討することが、自社に最適なサービスを適正価格で導入するための重要なステップです。


6. 失敗しないSDR・BDR代行会社の選び方5つのポイント

SDR BDR 代行

SDR・BDR代行サービスは数多く存在し、どの会社に依頼するかが成果を大きく左右します。自社のビジネスを成長させる最適なパートナーを見つけるために、以下の5つのポイントを必ず確認しましょう。料金の安さだけで選んでしまうと、期待した成果が得られず、かえってコストと時間を無駄にしてしまう可能性があります。


6.1 自社の業界や商材への理解度

最初に確認すべきは、代行会社が自社の属する業界や取り扱う商材に対して深い知見を持っているかです。特にBtoBの領域では、業界特有の商習慣や専門用語、ターゲットとなる顧客層の課題を理解していなければ、質の高いアプローチはできません。

例えば、IT業界向けのSaaSと製造業向けの部品では、アプローチすべき相手も、響くメッセージも全く異なります。過去に自社と類似した業界や商材での支援実績があるか、担当者の知識レベルは十分かを、具体的な質問を通じて見極めることが重要です。商談の初期段階で、自社のビジネスモデルや顧客についてどれだけ深く質問してくるかも、理解度を測る良い指標になります。


6.2 実績や成功事例の豊富さ

過去の実績や成功事例は、代行会社の能力を客観的に判断するための重要な材料です。単に「実績多数」という言葉だけでなく、具体的な数値データに基づいた成功事例を確認しましょう。

確認すべきポイントは以下の通りです。

  • どのような課題を持つ企業を支援したか

  • 具体的な施策内容(アプローチ手法、トークスクリプト、ツール活用など)

  • アポイント獲得率や商談化率、受注率がどの程度改善したか(Before/Afterの数値)

  • 自社と近い企業規模や業界での成功事例があるか

Webサイトに掲載されている情報だけでなく、直接問い合わせて詳細な事例を提供してもらう'mark>ことをお勧めします。信頼できる会社であれば、守秘義務の範囲内で具体的な事例を共有してくれるはずです。


6.3 対応可能な業務範囲と柔軟性

代行会社によって対応できる業務の範囲は異なります。「アポイントの獲得だけ」を専門とする会社もあれば、リードのナーチャリング(育成)から初期商談、さらにはインサイドセールス組織の立ち上げコンサルティングまで幅広く対応する会社もあります。自社がどの業務を、どのレベルまで依頼したいのかを明確にし、それに対応できる会社を選びましょう。

また、事業の状況に合わせて契約内容を柔軟に変更できるかも重要なポイントです。例えば、「最初はスモールスタートで始め、成果に応じて依頼するリソースを増やしたい」といった要望に応えてくれるかどうかを確認しておくと、長期的なパートナーシップを築きやすくなります。



業務範囲の確認チェックリスト

確認項目

対応可否

備考

ターゲットリスト作成


リストの質が成果を左右する

トークスクリプト作成


商材やターゲットに合わせたカスタマイズは可能か

リードへのアプローチ(電話・メール)


アプローチの頻度や手法

リードナーチャリング


MAツールなどを活用した継続的なフォローは可能か

アポイント獲得・日程調整


質の高いアポイント(SQL)の定義を共有できるか

初期商談(オンライン)


どこまで商談を担当してくれるか

休眠顧客の掘り起こし


過去の顧客リストを活用した施策は可能か

6.4 レポーティングの質とコミュニケーション体制

外部に業務を委託する上で、活動状況の「見える化」は不可欠です。どのような指標(KPI)を、どのくらいの頻度で、どのような形式で報告してくれるのかを事前に確認しましょう。単に架電数やアポイント数といった結果だけでなく、「どのようなトークが有効だったか」「顧客からどのような反応があったか」といった定性的なフィードバックを共有してくれる会社は、自社の営業活動全体の改善にも繋がる有益なパートナーとなります。

また、日々の円滑な連携のために、コミュニケーション体制も重要です。定例ミーティングの頻度や、SlackやChatworkといったビジネスチャットツールでのやり取りが可能かなど、自社の運用スタイルに合った会社を選ぶことで、情報連携の漏れや認識のズレを防ぐことができます。


6.5 セキュリティ対策の信頼性

SDR・BDR代行では、自社の顧客情報という非常に重要な機密情報を預けることになります。そのため、代行会社のセキュリティ対策が信頼できるレベルにあるかは、必ずチェックしなければならない最重要項目です。

情報漏洩などのインシデントが発生すれば、自社の信用問題に直結します。以下の点を確認し、安心して業務を任せられるか判断しましょう。

  • プライバシーマーク(Pマーク)の取得有無

  • ISMS(ISO/IEC 27001)認証の取得有無

  • 従業員へのセキュリティ教育の実施状況

  • オフィスやネットワークの物理的・技術的なセキュリティ対策

  • 秘密保持契約(NDA)の内容

これらの認証を取得していることは、第三者機関によって情報管理体制が適切であると認められている証であり、選定における一つの安心材料となります。


7. SDR・BDR代行とツールの連携で成果を最大化

SDR BDR 代行

SDR・BDR代行サービスの効果を最大限に引き出すためには、MA(マーケティングオートメーション)やSFA/CRM(営業支援/顧客管理)といった外部ツールとの連携が不可欠です。ツール連携により、営業活動に関するあらゆるデータが一元管理され、PDCAサイクルを高速で回せるようになります。属人化しがちな営業プロセスをデータに基づいて科学的に分析・改善し、組織全体の成果向上を目指しましょう。


7.1 セールスフォース(Salesforce)との連携メリット

世界No.1のSFA/CRMツールであるセールスフォース(Salesforce)との連携は、多くのBtoB企業にとって重要な選択肢です。代行会社が獲得したリード情報やアプローチ履歴をリアルタイムで同期することで、シームレスな情報共有と営業活動の効率化を実現します。

連携メリット

具体的な効果

活動履歴のリアルタイム同期

代行会社が行った架電やメール送信などの活動内容が即座にSalesforceの活動履歴に記録されます。これにより、自社の営業担当者は常に最新の顧客情報を把握でき、重複アプローチや引き継ぎ漏れを防ぎます。

精度の高いレポーティング

Salesforceの強力なレポート・ダッシュボード機能を活用し、アポイント獲得率や商談化率といったKPIを可視化できます。データに基づいた客観的な成果測定が可能になり、改善点の特定が容易になります

部門間のシームレスな連携

マーケティング部門が獲得したリードをSDR/BDR代行が育成し、有望な商談機会をフィールドセールスへスムーズにパスする、という一連の流れをSalesforce上で完結できます。部門間の連携が強化され、機会損失を最小限に抑えます。

7.2 HubSpotとの連携メリット

インバウンドマーケティング・セールスに強みを持つHubSpotは、MA・SFA・CRM機能が統合されたプラットフォームです。HubSpotとの連携により、マーケティング活動から営業活動までを一気通貫で管理し、顧客エンゲージメントを高めることができます。

連携メリット

具体的な効果

マーケティング活動との一貫性

Webサイトの閲覧履歴や資料ダウンロードといったリードの行動履歴をHubSpot上で確認しながら、代行会社がアプローチできます。顧客の興味関心に合わせたパーソナライズされた対話が可能になり、アポイントの質が向上します

顧客エンゲージメントの可視化

顧客との全ての接点(メール、電話、Web行動など)がタイムラインに集約されます。代行会社も自社の担当者も顧客の全体像を深く理解した上で、一貫性のあるコミュニケーションを実現できます。

業務の自動化と効率化

HubSpotのワークフロー機能を活用し、「特定のフォームを送信したリードを自動で代行会社に割り当てる」といった業務の自動化が可能です。手作業によるミスを減らし、コア業務に集中できる環境を構築します。

7.3 MAやSFA/CRMツール連携の重要性

SalesforceやHubSpotに限らず、自社で利用している各種ツールとSDR/BDR代行サービスを連携させることには、本質的な価値があります。ツール連携は、単なる業務効率化に留まらず、営業活動の質そのものを向上させるための重要な投資です。

ツール連携の最大の目的は、データの分断を防ぎ、活動の透明性を確保することにあります。代行会社の活動がブラックボックス化してしまうと、成果が出なかった場合の原因分析や改善策の検討が困難になります。しかし、ツール連携によって活動データがリアルタイムで共有されれば、常に進捗を把握し、的確なフィードバックや軌道修正を行うことができます。

また、蓄積されたデータを分析することで、SDR/BDR代行への投資対効果(ROI)を正確に測定し、継続的に改善していくことが可能になります。代行会社を選ぶ際には、自社で利用しているツールとの連携実績や知見が豊富かどうかを、必ず確認するようにしましょう。


8. 【厳選】おすすめのSDR・BDR代行会社5選

SDR BDR 代行

SDR・BDR代行サービスは数多く存在し、それぞれに特徴や強みがあります。自社の目的や課題に最適なパートナーを見つけるためには、各社のサービス内容を比較検討することが重要です。ここでは、豊富な実績と高い評価を誇るおすすめの代行会社を5社厳選してご紹介します。


8.1 各社の特徴と強みを比較

各社のサービス概要、得意な領域、料金体系などを比較し、自社の商材やターゲット顧客、予算に合った会社を選びましょう。


8.1.1 株式会社セレブリックス

25年以上にわたり1,200社、12,000サービス以上の支援実績を持つ、営業代行のリーディングカンパニーです。長年の経験から蓄積されたデータに基づき、再現性の高い営業手法「顧客開拓メソッド」を確立。SDR・BDRの実行部隊としてだけでなく、営業組織の仕組み化やコンサルティングまで一気通貫で支援できる点が最大の強みです。あらゆる業界・商材に対応可能な対応力も魅力です。

項目

内容

特徴

豊富な実績とデータに基づく科学的な営業アプローチ

強み

再現性の高い営業モデルの構築支援、幅広い業界への対応力

料金体系

月額固定報酬型

得意領域

BDR/SDR双方、営業コンサルティング、組織構築

8.1.2 株式会社SALES ROBOTICS

自社開発のインサイドセールスシステム「SALES BASE」を活用し、テクノロジーと人の力を融合させた支援が特徴です。独自のデータベースとシステムを用いて、精度の高いターゲティングと効率的なアプローチを実現します。特に、新規顧客開拓を目的としたBDR(アウトバウンド型)に強みを持ち、質の高いアポイントメントを安定的に創出します。データドリブンな活動報告も評価されています。

項目

内容

特徴

自社開発のMA/SFAツール「SALES BASE」との連携

強み

テクノロジーを活用した効率的かつ高精度なBDR活動

料金体系

月額固定報酬型、複合型

得意領域

BDR(アウトバウンド)、IT・SaaS業界

8.1.3 株式会社BALES (バレス)

BtoB、特にSaaSビジネスやIT業界のインサイドセールス代行に特化しています。ターゲットリストの作成からアポイント獲得、ナーチャリングまで一貫してサポート。柔軟なプラン設計と、最短5営業日というスピーディーな立ち上がりが魅力です。SaaSビジネスのKPIを深く理解した専門チームが、事業成長に直結する成果を追求します。

項目

内容

特徴

BtoB、特にSaaSビジネスに特化

強み

ターゲット選定から商談化までの一貫支援、スピーディーな導入

料金体系

月額固定報酬型、成果報酬型

得意領域

SDR/BDR双方、SaaS・IT業界、スタートアップ支援

8.1.4 パーソルプロセス&テクノロジー株式会社

大手人材グループ「パーソル」の一員であり、豊富な人材リソースと大規模プロジェクトの運営ノウハウが強みです。SDR・BDRの実行はもちろん、営業戦略の立案からプロセス設計、定着支援まで、包括的なコンサルティングを提供します。強固なセキュリティ体制も整っており、大企業や金融機関など、情報管理に厳しい要件が求められる企業でも安心して依頼できます。

項目

内容

特徴

大手ならではの豊富なリソースと万全な体制

強み

大規模プロジェクトへの対応力、営業コンサルティング領域

料金体系

月額固定報酬型

得意領域

SDR/BDR双方、大規模組織の営業プロセス改革

8.1.5 株式会社soraプロジェクト

女性オペレーターを中心とした、丁寧で質の高いコミュニケーションに定評があります。顧客に寄り添うヒアリング力で潜在ニーズを的確に引き出し、質の高いアポイントメントを創出します。特に、顧客との長期的な関係構築を重視するSDR活動や、休眠顧客の掘り起こしで高い成果を上げています。きめ細やかな対応が求められる商材や、顧客エンゲージメントを高めたい場合に最適です。

項目

内容

特徴

女性オペレーターによる質の高いコミュニケーション

強み

顧客エンゲージメントを高める丁寧なナーチャリング、休眠顧客掘り起こし

料金体系

月額固定報酬型、複合型

得意領域

SDR(インバウンド)、ナーチャリング、高単価商材

9. SDR・BDR代行の導入事例を紹介

SDR BDR 代行

SDR・BDR代行サービスを導入することで、企業はどのような成果を得られるのでしょうか。ここでは、具体的な成功事例を2つの業界に分けてご紹介します。自社の課題と照らし合わせながら、導入後のイメージを掴んでみてください。


9.1 BtoB SaaS企業の成功事例

多くのBtoB SaaS企業が抱える「マーケティングで獲得したリードを効率的に商談化できない」という課題。SDR代行の導入によって、この課題を解決した事例を見ていきましょう。


BtoB SaaS企業の導入事例サマリー

項目

内容

導入前の課題

マーケティング部門が獲得したリードに対し、フィールドセールスが十分に対応できていなかった。結果として、多くのリードが放置され、商談化率が低迷。営業担当者は新規アプローチに疲弊し、本来注力すべき提案活動に時間を割けない状態だった。

代行会社による施策

SDR専門チームがMAツールと連携し、Webサイト上の行動履歴や資料ダウンロードなどの情報からリードをスコアリング。温度感の高いホットリードに絞って、1営業日以内に電話やメールでアプローチ。製品への関心度や課題をヒアリングし、質の高いアポイントメントのみをフィールドセールスに供給した。

導入後の成果

月間のアポイント獲得数が3倍に増加し、商談化率は15%向上。フィールドセールスは確度の高い商談に集中できるようになったため、提案の質が上がり、最終的な受注率も改善された。

この事例のように、SDR代行はマーケティングと営業の架け橋として機能します。プロの知見を活かしたスピーディーかつ的確なアプローチによって、機会損失を防ぎ、営業プロセス全体の生産性を飛躍的に高めることが可能です。


9.2 製造業での導入事例

ターゲット企業が限定的で、新規開拓が難しい製造業。ここでは、BDR代行を活用して、大手企業との商談機会を創出した事例をご紹介します。


製造業の導入事例サマリー

項目

内容

導入前の課題

ニッチな業界のため、新規のターゲットリストが枯渇。また、展示会で獲得した名刺もフォローが追いつかず、多くが休眠顧客となっていた。既存の営業リソースだけでは、戦略的な新規開拓が困難な状況だった。

代行会社による施策

ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)の手法に基づき、ターゲット企業リストを再構築。企業のIR情報やプレスリリースを分析し、設備投資などの動きがある企業に絞って戦略的なアウトバウンドコールを実施。決裁権を持つキーパーソンへ直接アプローチし、課題解決型の提案で商談機会を創出した。

導入後の成果

これまで接点のなかった大手企業との新規商談を3ヶ月で10件以上獲得。さらに、休眠顧客リストの掘り起こしにも成功し、新たなパイプラインの構築に繋がった。営業部門は、代行会社が設定した質の高い商談に集中できるようになった。

この事例からわかるように、BDR代行は、自社だけではアプローチが難しい企業への扉を開く強力な武器となります。緻密なリサーチと戦略的なアプローチによって、新たなビジネスチャンスを創出し、企業の成長を加速させます。


10. まとめ

本記事では、SDR・BDR代行の基礎知識からサービス内容、費用、そして失敗しない選び方までを網羅的に解説しました。専門性の高いプロに委託することは、即戦力の確保や営業組織の生産性向上に直結し、売上拡大のための有効な手段です。成功の鍵は、自社の課題を明確にし、業界への理解度や実績、セールスフォースなどのツール連携も考慮して最適なパートナーを選ぶことにあります。この記事を参考に、貴社の事業を加速させる一歩を踏み出してください。

 
 
 

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